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緑内障[りょくないしょう]

2025/09/04

緑内障の症状と治療、予防方法


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解説


眼球内部の圧力(眼圧)が高まることで視神経が圧迫され、視力障害を起こす病気。重篤な場合は視力を失うこともある。発症すると瞳孔が開いたままになり、目が充血して赤くなることが多い。しきりに目をこする、活動的でなくなるといった行動の変化も現れる。投薬のほか、外科手術が必要になる場合も。

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原因


眼球の中で産生・循環し、隅角から排出される房水という液体の還流障害により眼球内部の圧(眼圧)が高まることによる。還流障害の原因としてはブドウ膜炎や水晶体脱臼、眼内腫瘍などで房水の排出経路である隅角に問題が生じることなどによる。

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症状


目が開けづらい様子(羞明)、散瞳、眼球が突出したように見える(牛眼)、角結膜炎、視野の狭窄など。進行すると失明に至る。

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診断


眼球の内圧を眼圧計を用いて測定し診断を行う。しかしながら、初期の段階で軽度の眼球内圧上昇の段階では飼い主が気づきにくいことが多く、早期発見が難しいことがある。

緑内障の治療


正常な状態では眼球の中を循環している房水が、何らかの原因でうまく排出されなくなる(房水流出路の異常)ために眼球の中の圧力(眼圧)が高まって発症するため、治療は内服薬や点眼薬による内科治療や外科治療を用いて房水産生の減少や房水流出路の確保を行い、眼圧を下げて正常に近い値に戻すことで視神経への負担を軽減することが主な目的になる。

緑内障の予防


予防は困難。目を気にするそぶりや羞明(まぶしいものを見たときのように目を細めるしぐさ)、涙の量が過剰に増える、左右の目の大きさの違いなどがみられるなどの症状に気づいたら速やかに受診をして早期発見に努めましょう。