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猫伝染性腹膜炎[ねこでんせんせいふくまくえん]

2025/09/04

猫伝染性腹膜炎の症状と治療、予防方法


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解説


猫伝染性腹膜炎(FIP)は猫コロナウイルスが猫の体内で突然変異して発症する病気。腹水が見られるウエットタイプと多臓器に化膿性肉芽腫が見られるドライタイプがある。以前は不治の病と言われていたが、近年有効な治療薬が開発された。

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原因


ウイルスが突然変異する要因は定かではないが、免疫抑制を起こすウイルス感染や、集団内でのストレスが強く関与しているといわれている。

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症状


発症すると発熱や食欲低下、下痢などが見られる。そのうえでウエットタイプでは腹水や胸水が見られ、ドライタイプでは多臓器に化膿性肉芽腫があらわれ、脳にできると痙攣や麻痺、眼にできるとブドウ膜炎を引きおこす。

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診断


臨床症状や血液検査、胸水検査、抗体検査、病理検査など様々な検査を行い、総合的に診断する。特徴的な症状がないドライタイプの診断に比べ、腹水や胸水という特徴的な症状のあるウエットタイプの診断のほうが比較的容易である。

猫伝染性腹膜炎の治療


近年でてきた有効な治療薬の服薬のほか、点滴、高栄養食、消炎剤などを用いて出ている症状に対して対症療法を行う。なお、有効な治療薬はすべての病院で取り扱いがあるわけではない。

猫伝染性腹膜炎の予防


現在ワクチンはなく、コロナウイルスが突然変異する原因がわかっていないため、予防は難しいと考えられている。猫が過ごしやすい環境に整えてストレスを低減することは予防となるかもしれない。