ただ暖かくするだけではダメだった? 室内の猫が喜ぶ冬じたく
2025/10/17
涼しさを感じる季節になると、「そろそろ冬じたくをしなくては!」と思う飼い主さんも多いのではないでしょうか。でも、どんな準備をすれば猫は喜んでくれるのでしょうか。日本ペットマッサージ協会理事の中桐由貴先生に、猫が喜ぶ冬じたくをお聞きしました。
猫用ベッドは「涼・暖」両方の素材を用意する

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫は温度に敏感で、自分にとって最適な居場所を探す能力に優れています。冬は寒さにばかり注目が集まりがちですが、日によっては気温が上昇することも。また、暖房で部屋が温まりすぎるなんてこともあるでしょう。
そんなときに涼しいベッドがあると、猫がさっと移動して、涼むことができます。猫にとっては、“温かい”と“涼しい”を選べることが理想の環境。温かいベッドと涼しいベッドの両方を用意することがベストでしょう。
暖房器具は室温を一定に保てるエアコンを使用する

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫が体調を崩す原因のひとつに寒暖差があります。肌寒い季節に暖房器具を使用するなら、室温を一定に管理でき、かつ安全なエアコンが最適でしょう。
猫と人は快適と感じる温度がほぼ同じなので、室温が20~23℃になるように設定し、基本的につけっ放しにします。子猫やシニア猫、病気の猫がいる場合は+1~2℃に設定しましょう。
なるべく窓辺のカーテンを開けておく

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー
日差しが入り、防犯上安全な窓がある場合は、窓全面のカーテンを開けておくのがおすすめです。
冬でも日光を最大限に取り込めば、部屋は思いのほか暖まるもの。また、猫は本能的に “外の景色を眺めること”と“ひなたぼっこ”を好むので、カーテンを開けておくほうがいいでしょう。
ブラッシング・マッサージ・遊びで血行を促す

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー
ブラッシングやマッサージは、ツボを押す刺激で血行がよくなり、体を温める効果があります。また、おもちゃを使った遊びも、猫が体を動かして興奮することで体温が上昇します。
ただ、寒さが苦手な猫は、冬場に動きが鈍くなるのであまり遊ばなくなることも。そんなときは、おもちゃなどを利用してうまく誘ってあげましょう。
冬じたくは、猫の体調や猫が過ごす環境を、暖かい季節と変えないことが大切なようです。これから迎える冬本番に向けて、愛猫の環境を整えてあげましょう。
お話を伺った先生/中桐由貴先生(アニマル・ケアサロン FLORA院長、日本ペットマッサージ協会理事)
参考/「ねこのきもち」2019年12月号『その冬じたく、本当に愛猫はときめいてる? ねこの寒さ対策クイズ』
文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。