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安全と判断できた場合の選択肢 愛猫と「自宅避難」するための5つの備え

2025/10/18

災害発生時、十分な情報収集をしたうえで自宅が安全と判断できた場合は、愛猫と一緒に自宅で避難生活を送る「自宅避難」を選択します。最近では住宅の耐震性が高まり、都市部ではとくに自宅避難を選択するケースも多いのだとか。

そこで今回は、愛猫と自宅避難をするために必要な備えについて、専門家の香取章子さんに教えていただきました。

消耗品をローリングストックで備蓄する


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ミケのミッケちゃん
引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

猫の命を守るために不可欠なフードや水、トイレ用品などの消耗品は、備蓄しているものから消費し、消費分を買い足す「ローリングストック」で備蓄を。自宅避難を想定する場合、少なくとも1週間分を目安に、できるだけ多く備蓄しておくと安心です。

ライフラインが断たれたときに必要なものを揃える


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ロシアンブルーのティラミちゃん
引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

自宅での避難生活では、電気・ガス・水道などのライフラインを断たれたときのことも想定を。水やカセットコンロ、ガスボンベ、電池などの備蓄のほか、明かりをとるための懐中電灯やランタン、手動で発電ができる機能付きのラジオも備えておくと安心です。

家具に転倒防止具を取り付ける


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グレーのグレちゃん
引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

事前に家の安全性を高めておくことも大切です。地震によって家具や猫タワーが転倒し、飼い主さんや猫がケガをすることがないよう、転倒防止具を取り付けて対策しておきましょう。

窓に飛散防止フィルムを貼る


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茶×白の五郎くん
引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

地震や水害などで窓ガラスが割れて飛び散ると、猫がケガをしたり脱走したりするおそれがあります。窓には割れても飛び散りを抑えるガラス飛散防止フィルムを貼って、二次災害のリスクを減らしましょう。

ケージなどの避難場所を設け猫に慣れさせる


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ベンガルのモカちゃん
引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

ケージやハードタイプのキャリーケースなど、災害時に猫のシェルター代わりになる避難場所を設け、慣れさえておきましょう。いざというときに猫がそこに自ら逃げ込むよう、「安全地帯」と認識させられるとベストです。

なお、愛猫とは同行避難が原則ですが、やむを得ず猫だけ残して避難所に向かう場合のことも頭に入れておきましょう。長時間戻れなくなることや、器が倒れてしまうことも想定して、大きな器いっぱいに入れた複数の水と山盛りのフードを置いておき、愛猫の命をつないであげてください。

お話を伺った先生/香取章子さん(特定非営利活動法人ちよだニャンとなる会業務執行理事 一般社団法人東京都人と動物のきずな福祉協会代表理事 フリーランス・ライター)
参考/「ねこのきもち」2025年9月号『「実際にやってみる」ことで、いざというときの減災につながる! 避難訓練やってみよう!』
文/長谷部サチ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。