ねこのきもちTOP >

どうやって声を出しているの?しない猫もいる? 猫のクラッキングQ&A

2026/03/06

クラッキングとは、猫が動くものを見つけたときに「カカカッ」「ケケケッ」と独特の音を出す行動のこと。狩猟本能が刺激され、興奮したときに見せる猫特有の反射行動です。

今回は、そんな猫のクラッキングにまつわる疑問を5つ取り上げ、哺乳動物学者の今泉忠明先生にお答えいただきました。

Q1. クラッキングはどんなときするの?


キジトラのれもんくん
引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

狩猟本能が搔き立てられたときに見せるクラッキング。狩りのスイッチが入る=狩る対象を察知したときに見せる行動といえますが、本来の狩りであれば、獲物に見つかる距離で音を出すのは禁物。

その意味でも、“獲物”と距離があり「捕まえたくても捕まえられない」という、もどかしい状況の際に見られる様子といえます。

Q2. どうやって鳴き声を出しているの?


アメリカンショートヘアのめいくん
引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

鳴き声が混じることもありますが、音そのものには声帯を使っていません。音の正体は空気。口先やあごを細かく動かし、舌打ちのような動きで空気を振動させて出していると考えられています。

ただし、個体差があるので、猫によってはほぼ鳴き声にしか聞こえない場合もあるでしょう。

Q3. 何に対してクラッキングするの?


アミルくん
引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

クラッキングは狩猟本能による反応の一種。野生時代に狩りの対象だった鳥や小動物を見ると本能が刺激され、クラッキングをすることがあります。

また、それらを彷彿させる不規則に動く小さなもの、例えば、虫や風で揺れる木の葉、じゃらしおもちゃなどにも、「獲物かもしれない」と反応してしまう猫もいるでしょう。

続きを読む

飼い主に対してすることも?


クラッキングは“獲物”を見てとる行動ですが、飼い主さんにすることも。この場合、「捕まえたい」というよりも「遊びたい」「かまってほしい」という気持ちが強いでしょう。とくに、飼い主さんがおもちゃを持っているなど、「今から楽しいことが!」というわかりやすい状況でクラッキングしやすく、前向きな興奮のあらわれです。

Q4. どんな猫もクラッキングするの?


茶トラのベリルくん
引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

好奇心旺盛な猫や外を見るのが好きな猫は、クラッキングしやすい傾向があります。一方で、音や周囲の変化に敏感な猫は控えめかもしれません。

また、経験を重ねることによって「クラッキングしても捕まらない」と学習すれば、高齢になるにつれてクラッキングしなくなる猫もいます。

Q5. クラッキングを聞いたときに飼い主ができることは?


ラグドールのLeoくん
引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

「獲物を捕まえられない」というもどかしい状況は、猫にとってストレスがたまるもの。そのモヤモヤを解消してあげるためには、思い切りおもちゃで遊んであげましょう。その際、最後はおもちゃを捕まえさせるのがポイント。

なお、もどかしさにストレスを感じるのは、クラッキングをしない猫も同様です。クラッキングをしなくても、窓を見たり遊びたそうにしたりしているときは、ぜひ遊びに誘ってあげましょう。

今あなたの前でゴロンとくつろいでいる猫も、狩猟本能を備えています。クラッキングはまさに狩猟本能が見える瞬間。ぜひ見守りながら観察してみてくださいね。

お話を伺った先生/今泉忠明先生(哺乳動物学者 日本動物科学研究所所長)
参考/「ねこのきもち」2026年2月号『不思議な声でカカカッ! 何で? どうやって? どんな気持ちで? 教えて! クラッキングQ&A』
文/長谷部サチ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。