犬が首をかしげて見つめる理由は 犬のしぐさと行動の意味を解説
2025/11/24
首をかしげてこちらを見つめてきたり、おやつを見るとグルグル回転したり……愛犬がよくする“クセ”のようなしぐさはありませんか?
今回は、飼い主さんから寄せられた“愛犬がよくする気になるしぐさ”を4つピックアップ。獣医師の増田宏司先生にそのしぐさの意味を教えていただきました。
(1)首をかしげる

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
飼い主さんの話をよく聞こうなどの理由で、たまたま首をかしげたら、飼い主さんがほめておやつをくれたなど、犬にとって「いいこと」があったのでしょう。
これにより「首をかしげる=いいことがある」と学習し、繰り返すようになることが多いようです。
(2)おやつやフードを察してグルグル回転する

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
おやつやフードのタイミングを察してグルグルと回転するのは、早く食事にありつきたいという要求からの行動でしょう。この行動をしたときに、飼い主さんが「もー」などと言いながら食べ物を与えるなどした結果、覚えて“クセ”のようになったのかもしれません。
食事の前にいったん「オスワリ」をさせてみてください。クールダウンさせることができれば、徐々にソワソワせず落ち着けるようになるでしょう。
(3)ウンチの前にジャンプする

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬は排せつ欲が高まると、走ったり回ったりして気持ちを発散させることがあります。ジャンプもそうした“高ぶりの行動”のひとつでしょう。
そのタイミングで飼い主さんがほめるなどすると、ウンチの前にジャンプすることが定着することも。ただし、ジャンプをしすぎると足や関節に負担がかかります。トイレををケージに設置している場合は、少し低めのものに変えて様子を見てあげてください。
(4)カメラを向けると“笑顔”になる

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
カメラを向けると不安からそっぽを向く犬も多いなか、“笑顔”を向けてくれるほどのカメラ慣れは「カメラ目線で“笑顔”=いいことがある」と学習して、反射的にやっていると考えられます。
飼い主さんにほめられたり喜んでもらえたりしたことを覚えていて、自然と“クセ”になったのかもしれません。
“クセ”のように習慣化している犬のしぐさや行動は、生活のなかで経験した「いいこと」や「嫌だったこと」を学習した結果生まれたものが多いとされています。もしも「この“クセ”は変かも」と感じたら、念のため獣医師に相談しましょう。
お話を伺った先生/増田宏司先生(獣医師 獣医学博士 東京農業大学農学部動物科学科(動物行動学研究室)教授)
参考・写真/「いぬのきもち」2022年9月号『読者の愛犬のナゾしぐさ&行動を大解剖!そのクセ、なぜするの?』
文/柏田ゆき
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。