買い物依存症とは。「買う」ことに依存してしまう特徴とその克服法

買い物は生活を豊かにしていく大切な行為。ストレスの発散にもなります。しかしそれが過剰になってしまうのが買い物依存症です。この記事では買い物依存症の特徴や、なりやすい人の傾向などをご紹介しています。
自分は依存ではないと思っていても、「買い物が唯一のストレス解消法」、「ウィンドウショッピングやネットショッピングなどで、目に止まったものはつい買ってしまう」、「買った後で後悔する」なども、依存症の危険サインです。
また、買い物依存症の傾向が強い時の克服法や改善法などもご紹介していきます。「買い物依存症ってそんなに怖いもの?」と疑問に思った方はもちろん、「気がついたら高いものばかり買ってしまっている」などの悩みにも対応しています。買い物依存症を詳しく知り、今までの買い物習慣を振り返ってみませんか?

「買う」ことが目的になる、買い物依存症とは

買い物依存症は、アルコール依存症やギャンブル依存症と同じ精神疾患の一種。女性がなりやすい依存症とされており、「買い物がしたい」という強い欲求がコントロールできない状態です。
症状が悪化すると「欲しいモノを買うために買い物をする」のではなくなり、買い物自体が目的になってしまいます。
やめたいと思っていても簡単にはやめることができず、重度になると衝動買いがますます増えたり、イライラして他人に当たってしまうといった影響も起きます。

買い物依存症の特徴

買い物依存症の特徴や行動は大きく6つあります。

  • 買い物を止めるとイライラする
  • 借金をしてまで買い物をする
  • 買い物をするために嘘をつく
  • 必要ないものを頻繁に買ってしまう
  • 品物を手に入れても使ったり身に付けたりしない
  • 買った後の後悔や罪悪感がつきまとう

また、これらの行動は衝動的に行われ、

  • 「気がついたらデパートの前まで歩いていた」
  • 「なにを買ったのかすら覚えていない」

などの症状もあります。
買い物が目的になるので、お金はドンドン減り借金が増すばかり。最終的には借金を返していく債務整理をしなければなりません。この段階まで進んでしまうと新しく借金ができず、依存症を克服していなければとても苦しい状況に陥ります。

金融機関以外にも身近な友人や親戚にもお金を借りていた場合は、誰も手を差し伸べてくれないかもしれません。そういった悲劇が起きないように、買い物依存症になる前に早期改善。なってしまった後の長期治療が大事になります。

買い物依存症になりやすい人の傾向

ここでは買い物依存症になりやすい人の傾向をご紹介しています。「私はまだ平気!」と思っていても、実は依存症予備軍になっているかもしれません。当てはまる項目が多い場合は気をつけておきましょう。

責任感が強く、ストレスを常に抱えている

現代はストレス激化社会とも呼ばれ、人間関係などのストレスにさらされない日はありません。ストレス解消法は膨大にありますが、「モノを買う行為(ショッピング)」もストレス解消法のひとつです。
日頃のご褒美にと、新しいグッズを買ってみたりブランド品を買ってみたりなどしてお金を使い、所有物にすることで満足感や優越感を得ます。
しかしストレスを解放させるショッピングの快楽こそが、依存症への最大のキッカケとなります。「買い物をするとイヤなコトを忘れられる。」という方は要注意です。
また、責任感が強い真面目な人ほどなりやすい依存症でもあります。ストレスを解放するための買い物が増え、後悔と罪悪感があるもののやめられません。
誰にも迷惑をかけたくないという思いから相談ができないので、だんだんと症状が重症化していってしまうのです。

自分に自信が持てない、人から良く見られたい

何を着ても、何を身に付けても自分に合っていない気がする。ヘンに見られていないか気になってしまう。自分の自信のなさに悩んでいると、ちょっとした褒め言葉がとても心地良く感じます。
販売員さんはとても商売上手で、「お洋服はこういったお色のほうが美しく見えて、お客様にピッタリですよ」「とてもスラっとしていらっしゃるので、お客様にとてもお似合いですよ」などの褒めちぎりな言葉が飛んできます。
こういった言葉で自己肯定感が満たされて快楽になり、買い物依存症になってしまうケースもあります。
また、流行りのブランド品を手に入れて「コレ高いんじゃないの?」「うらやましい」と言われてみたいという欲求はありませんか?この「人から良く見られたい欲求」も、買い物依存症のキッカケになりえます。
依存症になると「コレを買えばみんな注目する」という欲求を達成するために高額商品の購入をためらわなくなってしまうので、湯水のようにお金を使っていきます。
いつしか「高いモノが買えれば何でもいい」という状態になってしまうのです。

クレジットカード払いでの買い物が多い

現金を持たなくてもカード一枚で何十万もの支払いができてしまう。その利便性から今まで培われてきた金銭感覚が狂い、買い物依存症となるケースがあります。
いくら使ったかが分かりにくいため、だんだんと高額商品の購入に抵抗がなくなり、悩む前に買ってしまうようになるのです。
クレジットカードは毎月使用額に応じて銀行口座から引き落とされますが、忘れてはいけないのはカードを使うたびに「借金をしている」ということです。
カードをよく使うという方は、引き落としは「借金を返済した」と考えておきましょう。カードは家電を買うときだけ、など使い所を決めておくと、クレジットカードの使用が慎重になりますよ。

クレジットカードと同様に、簡単に手が届きやすくなったカードローンやキャッシング機能も要注意。依存症になると、自分の口座からお金を下ろす感覚で使ってしまいます。

買い物をすると罪悪感や不安感が生まれる

高級品や高い嗜好品、インテリアなどの大きな買い物をするとどんな気持ちになりますか?
「良い買い物をした」「やっと手に入った」と素直に喜んで、その後に「嬉しい」「また頑張れる」などの買った後にプラス思考な気持ちがあれば依存症とは呼びません。
危険なのは買った後に「なんでこんなのを買ってしまったのか」という後悔や、「またうっかりで買っちゃった」などの罪悪感が生まれている場合です。これが買い物依存症の大きな特徴であり怖いところでもあります。
買った後に不安が生まれるなら、「あぁ、こんなのにお金使っちゃった…でも意外と良かった」と思えるものを買いたいですよね。

ネット(テレビ)ショッピングをよく利用する

お店に直接行かなくても、ネットを利用すればあっという間に自分の手元に。こういった便利さだけでなく、魅力的に見える写真や紹介文のおかげで「いいな」と思ったものがすぐに注文・購入できてしまうところです。
ネットショッピングの利用は買い物依存症となりえる要因が多いです。それは

  • 本物を直接手に取るわけではないので、買った後の後悔が生まれやすい
  • 一度に何個も注文できてしまう
  • 「あなたにオススメ」などが掲載され購入意欲が増す

などがあります。
利用する場合は、支払い方法をクレジットカード利用にするのではなく、コンビニ振込や口座振込などに切り替えると、お金を払って買ったという現実感を得ます。

ネットショッピングだけでなく、テレビショッピングにも注意しましょう。仕事などで疲れていると、放映している商品が魅力的に見えて買いたくなってしまうので、買った後の後悔が生まれやすいです。未開封の商品が増える前に利用を止めておきましょう。

買い物依存症の克服・改善方法

ここでは、買い物依存症の克服方法と改善方法をご紹介していきます。「依存症気味かも」と思ったら、以下の4つ方法を試してみて下さいね。

これは本当に必要なものかを確認しておく

世の中は魅力的なモノに溢れています。特に女性の心を刺激する、

  • 衣服
  • バッグ
  • インテリア小物

などは、お店でもネットでも自分の好みのモノをを見かけると、ふらっと見に行ってしまいますよね。
これらを買いたいと思ったら、「かわいいから」「一目惚れで」などその場の衝動的な理由で買うのではなく、本当に必要なものかを確認しましょう。
「買ったらどこに置く?」「いつ着る?」などを、何度も考えましょう。そして、「他にも似たようなモノをもっている」と確認できたら、そこで見るのを止めるのが無難です。

「商品の機能が同じでも、色違いやタイプの違いを全部手に入れなきゃ気が済まない」という欲求から、買い物依存症となるケースもあります。コレクター魂を刺激させるものであっても、本当に今必要なのかを見極めましょう。

「手に入れたい!」と思ったら2日待つ

必要なものかを確認しても、「やっぱり欲しい!」と強く思う場合は、その場から離れて2日または3日待ちましょう。ネットショッピングや売り場で欲しいと思っていたモノほど有効的な克服法です。
次第に頭の中が冷静になって「なんであんなの欲しがったんだろう」という考えになるか、または存在を忘れることができます。

3日待ってもまだ覚えていて「買いたい」欲求が強いままであれば、もう一度本当に必要なのか、コレを買ったら今月の生活費はいくらになるか、などお金と相談しながらじっくり考えましょう。

クレジットカードを使わないようにする

クレジットカードは無限に使える魔法のカードではなく、上限はしっかりあります。クレジットカードの使用額がいつも上限ギリギリという方は、クレジットカードを使わないという方針に変えてみませんか。
全ての支払いが現金になるため不便に思えるかもしれませんが、お札の一枚一枚に現実味があるため、無駄な浪費が減らせるかもしれません。
また、ネットショッピングだけでクレジットカードを使っているという場合は、登録の解除をしておくと安心です。

一緒に家計簿を付けるのも効果的。カードで支払うたびに記入していけば、いくら使ったかが目に見えるので、「今月は使うのを止めよう」「もう解約したほうがいいかもしれない」など冷静な判断が下せます。

別のストレス解消法を探す、趣味を増やす

趣味がショッピングのみの場合、ストレスを抱えたとき買い物依存症に近づいていってしまいます。ショッピング以外の趣味を持つことで、ストレスを発散させる場を増やしていきましょう。
仕事の愚痴などを日記に書いたり、カラダを動かすような運動をしたりなどあらゆるストレス発散方法があります。また、ストレスは食事や良質な睡眠などでも改善されます。

このとき覚えておきたいのは、酒やギャンブルなど別の依存症になりやすいモノに走らないこと。飲むだけで快楽を得られる酒も、勝ったときの達成感を得るのにも多額のお金が必要です。

自力で改善できない場合は必ず心療内科へ

何度か改善を試みても買い物が止めらない。症状が深刻な場合は、心療内科や精神科への診察をおすすめします
特に、買い物依存症について詳しく治療できるクリニックを探して、適切なカウンセリングを受けてください。
依存症に詳しいクリニックの場合は債務整理の相談を受け付けている所もあります。重度の依存症は自力では治せません。一人で抱え込まず相談してみてくださいね。

買うことに依存しない、買い物上手な人になろう

ここまで買い物依存症についてをご紹介していきましたが、心当たりのあることはありましたか?克服法を覚えて買う度に後悔するようなことにならないよう、買う前も買った後も気分が良いショッピングを楽しんでみましょう。

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