オファー面談とは?事前に確認したいポイントと条件交渉の方法

転職活動で「内定をもらった!」と喜んでいるだけではダメ。まだ「採用が内定した」というだけのことで、労働条件の確定はこれからです。
面接の時は、お給料など細かいことを聞きたくても聞けませんでしたよね。内定が出たら、本当に働く意思があるかを確かめ、労働条件を細かく話していくのがオファー面談です。
このオファー面談に臨むにあたり、事前に知っておきたいこと、その場で確認したいことなど条件交渉をスムーズに勧める方法についてまとめました。
何も考えずに行ってしまうと、入社してから「こんなはずじゃなかった」となりかねないので、事前の準備がとても大切です。

こんな感じで進む、オファー面談の流れ

オファー面談とは、内定者面談とも呼ばれていました。入社の意思を最終確認するための面談で、企業によって呼び方が違うこともあります。
労働条件通知書を元に、具体的な労働条件を示しながら契約のための合意交渉を行う場です。

最後の意思確認の場

内定はあくまでも「採用することに決めました!」という企業側からの意思表示です。

給与はどのくらい支給されるのか、実際にいつから仕事開始となるのかなど具体的な条件は、面接の時にはほとんど話していないですよね。

ですから、実際に働くにあたり、細かい条件をつめていきます。
労働条件通知書については、事前に郵送される場合と当日提示される場合があります。
面談の上、その条件で問題がなければ入社承諾書に署名をして内定承諾となり、その後雇用契約書にサインをして正式に入社となります。

内定が取り消されることはないので安心して

内定をもらったのに、また面接!?と心配になってしまう人もいると思うのですが、安心してください。
内定はすでにもらっているのですから、よほどの理由がない限り、内定が取り消されることはありません。

あなたが経歴を詐称していたとか、採用に当たって重大な虚偽の申告をしていたというようなことなければ、企業側の都合で内定を取り消すことはできないからです。

オファー面談は条件をつめるための場ですから、入社の意思があるのなら、堂々と臨めば良いのです。

オファー面談がない場合もある

オファー面談は100%の企業が行っているわけではありません。

労働条件通知書を送るだけのところもありますし、必要に応じて希望者のみに行っているところもあります。

オファー面談をしなければいけないという決まりはありませんので、ないからといって違法ではありません。
もしオファー面談がなくて、細かいことだけれど入社する前に聞いておきたいということがあるのなら、遠慮せずに申し出ましょう。
ないからといってあきらめて、疑問をうやむやにしたまま入社すると、後から「こんなはずじゃなかった」ということになりかねません。
また、必要ないと思う場合は内定者の側から断ることも可能です。

内定が複数の場合は

内定を複数もらい、どの企業にしようか決めかねている人もいると思います。
自分の中ではA社がいいと思っているのだけれど、条件次第ではB社も魅力がある、という場合です。
そんな時はできるだけ内定を受けた企業の全てのオファー面談を受けてみてください。
もしかしたら面接の時にはわからなかった条件などが出てきて、最終的な決定が自分の中で変わるかもしれません。
もし、「他にも内定をもらっていますか?」と聞かれたら、隠さずに答えて大丈夫です。

あなたが優秀で、是非自分の会社に入って欲しいと思う人材であれば、条件の内容によっては調整してもらえる余地があるかもしれません。

準備が大事!オファー面談の前にこれは確認しておこう

オファー面談はビジネスの交渉の場です。すでに内定はもらっているのですから、堂々と交渉を。
そのためには、事前に準備をしておくことが必要です。
何となくその場の雰囲気で、疑問を解消できないまま入社を承諾しないようにしてください。

労働条件通知書を確認

まずは労働条件通知書を確認しましょう。
企業には、労働に関する条件を書面にして渡す義務があるので、もし届かない場合は担当者に確認してください。
<基本項目>

  • 労働契約の期間
  • 就業場所
  • 業務内容
  • 就業時間
  • 休憩時間
  • 休暇
  • 休日
  • 給与の支払日
  • 給与の計算方法
  • 退職に関する事項

事前に送られてきた場合は、あなたが聞きたいことが全て書いてあるかを細かく見ていきます。
もし当日手渡される場合には、これだけは聞いておきたいと思うことを洗い出しておくといいでしょう。

事前に聞きたいことを整理しておく

わからない、聞きたいと思うことがあればオファー面談の場で確認した方がいいので、きちんとメモをしておきましょう。
福利厚生などは募集内容に詳しくは書いてなかったと思います。
また、採用面接の時に聞いた話と違う、というようなことあれば、それもあわせて確認します。

オファー面談の時にスムーズに交渉を進めるために

オファー面談のだいたいの流れはお分かり頂けたと思います。次は、具体的にどのような項目について確認をした方がいいか、細かく見ていきます。

その場で即答しないこと

自分から条件の話なんてしてもいいんだろうか、と躊躇する必要はないですし、企業の言いなりになる必要もありません。
これからは対等な関係なので、自分が納得いく形で入社できるようにしましょう。
そのためには、オファー面談の段階で「入社します」と即答しないことです。
1日でも早く入社を決めたい気持ちはわかりますが、その場の雰囲気に流されないことが大切です。

労働契約通知書を一度持ち帰り、内容を再度確認するためにも「○日までにお返事いたします」と入社は留保します。

もう一度冷静になって、本当のこれでいいか?ということをよく考えるためです。

給与関係

給与に関することはとても大切ですね。基本給はもちろんのこと、

  • 交通費の上限額
  • 住宅手当
  • 家族手当
  • 営業手当
  • 出張手当

など、各種手当についての額をしっかり確認することです。
応募した時に聞いていた給与の額はこれらを全て含んだものだったため、職種によってはつかない手当があり、思ったよりも収入が下がってしまうということもあり得ます。
実際にどのくらいの額になるのか、ということははっきりさせる必要があります。

給与の交渉

では、給与の額が思ったほど高くなかったという場合、どうやって交渉をすれば良いのでしょうか。
交渉のベストタイミングというのは一概にはいえないのですが、一通りの話が終わったところで、もし「なにか聞きたいことはありますか?」と聞かれれば話しやすいですね。
ストレートに「給与の希望はありますか」と聞かれる場合もあります。

その時は具体的な額をいきなり示すよりも、「○○の資格を持っているので、〜〜の面でチームに貢献できると思います。ですから○○円くらいを希望します」と、前置きをすると好感が持てます。

残業代について

残業についても詳しく聞いておきたいですね。入ってから思いのほか忙しく、全然定時に帰れないのに、残業代もあまりつかない、なんてことになったら大変です。

月の残業は実際にどのくらいなのか、繁忙期や閑散期など季節によってばらつきがあるのか、などを確認します。

残業代の算定方法は結構重要で、1分単位で計算されるなら、ほぼ100%つくと考えて良いですが、よほどの大企業でもないとあまりないでしょう。
15分単位、30分単位など色々ありますが、ひどいところですと50分を超えないと1時間とカウントしない、なんてところも。
それを知っておかないと、ただ働きの時間が増えてしまいます。

有給の取り方

有給休暇を取るのに理由はいりませんし、本来は取りたい時に取れるものです。
しかし、実際に入ってみたらみんなが休まなくて、有休を取りづらかった、なんて話はよく聞きます。
それでも自分は自分と割り切って休める人はいいのですが、そうでないなら

  • 有給は希望した時にきちんと取れるのか
  • 繁忙期などで取りづらい時期はあるか

などをあらかじめ確認しておきましょう。

転勤について

転勤あり、という条件で応募していた場合は、どのくらいの頻度で転勤があるのかということがとても重要ですね。

  • 転勤の期間
  • 住居の手配
  • 家族は一緒に行けるのか

など、心配なことは必ず聞きます。
もし、これだけは受け入れられないという条件がある場合はこの場ではっきりさせておかないといけません。
承諾して入社してしまってからでは、基本的に転勤命令は断れないからです。

人事異動や昇格について

給与と並んで重要なのが異動や昇進ですよね。
お給料をアップさせるためにも、どのような働きをすれば評価されるのか、スキルアップして自分の仕事の幅を広げていけるのかということを知っておきたいものです。
まずは自分の今の評価、入社時点での社内でのランクを知りたいですね。

全体的に見ると今このくらい、ということをまず把握し、それからどのような成果を上げれば昇進できるのか、評価されるのかを確認します。

また、人事評価はどのくらいの頻度で行われるのかということも大事です。
3ヶ月ごとという短いスパンの会社もあれば、1年ごと、数年ごという会社も色々あるからです。

実際の働き方について

女性の場合は、

  • 産休
  • 育休
  • 時短勤務
  • フレックス制度

など、結婚、出産しても働きやすい環境が整っているのかということを詳しく知りたいところだと思います。
育休など制度としてはあっても、実際に取った人がいないのでは意味がありません。

出産しても仕事を続けたいと思っている人にとっては切実な問題だと思いますので、ここはうやむやにしないではっきりと聞いておきたいところですね。

これからは介護などの問題も出てくると思います。
介護のために休暇は取れるのか、その間の給与はどうなるのかなど今のうちに確認しておくと安心です。

社風など

社風などは実際に見てみないとわからないところがありますよね。
企業によってはオファー面談の時に社内を見学させてくれる場合もあります。

実際に働いているところを見れば、どのような雰囲気で働いているのか、ということを肌で感じることができると思います。

女性の場合は、みんながまとまってお昼を食べているのか、昼休みは比較的自由に過ごせるのかということも重要だと思います。
そんなこと聞いてもいいの?と思うかもしれませんが、聞きたいと思うことは何でも聞きましょう。

  • 社員食堂を利用する人が多い
  • みんな外に食べに行っている
  • 買ってきて自分のデスクで食べている人が多い

など、どんな風に過ごす人が多いのか、なども質問してみましょう。

条件が思っていたのと違ったら

もしも面接の段階で、聞いていた話と違うということになったらどのようにすればいいか、それも事前にある程度考えておきましょう。
例えば、マネージャー職で採用という話だったのにサブリーダーだった。このような場合は理由を聞くことが大切です。

当初はマネージャー職で採用するつもりだったが、スキルや経験を考えると、いったんサブマネージャーとして入って、経験を積んだ方が良いのではないかと企業側が判断した、など条件が下がる場合はよくよく検討しなくてはいけません。

求めるスキルがわずかに足りなかったが、それでも是非我が社に入って欲しいという前向きな理由なのか、いい条件だけを最初に提示しておいて、実は最初から違うポジションの人を探していたのか。
これだけブラック企業が問題になっている中でも、そのような対応をする企業がなくはないので、ここはよく見極めなくてはなりません。
こうだと思っていた条件と違っても、その条件で働きたいと思えるかどうか、よく考えてください。

好条件でもしっかりチェック

思っていたよりも好条件だった場合は、「入社します!」と即答してしまいそうですが、ちょっと気をつけましょう。

  • お給料がいい
  • ポジションが高い

ということは、それなりに責任も重く、仕事が忙しいのかもしれません。
ひどい場合は、管理職を提示されたけれど給料はそのままということもあるんです。

いい条件だからといって二つ返事で承諾しないこと。本当にそれでいいのか、よく考えてください。

不安なことは必ず聞く

小さなことでも、不安に思うことがあるなら必ず確認してください。
こんなことを聞いてもいいものかなどと遠慮している場合ではありません。
会社側だって不安に思っていることくらいわかっていますから、どんなことでも聞いて大丈夫ですよ。

より良い条件で楽しく働くためのオファー面談

内定をもらうとほっとして気が抜けてしまうかもしれませんが、本番はこれからです。
オファー面談をスムーズにこなしてこそ、気持ちよく新しい職場で働けるのです。
100%思うようにはいかないと思いますが、これだけは譲れない!とい条件は自分の中にしっかり持っておくといいですね。

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