インターネットの普及により、懸賞もWebで行われる時代になりました。「そんな時代にはがき懸賞?」と思われるかもしれませんが、そんな時代だからこそはがきで応募するほうが競争率は低いと言われているのをご存じでしょうか?
はがきや切手を買う手間がかかるため、「面倒くさい」「切手代がもったいない」と、応募をあきらめる人もいます。とはいえ、はがき懸賞が当たりやすいと知っている人も多いため、コツを理解していなければ、当選は難しいかもしれません。
しかし、はがき懸賞で当たるコツは難しいものではなく、知っていれば誰でもできます。この記事では、はがき懸賞の書き方を説明したうえで、当選するコツや穴場の懸賞について解説します。
はがき懸賞とは、雑誌や新聞、商品パッケージなどで募集される、商品・サービスのプレゼントキャンペーンです。
多くの場合、商品や企業の宣伝のために実施されます。はがき懸賞は、大きく分けて2つの懸賞タイプがあります。まずは、懸賞の形態について、見ていきましょう。
オープン懸賞とは、参加条件がクローズド懸賞と比べて難しくなく、誰でも簡単に応募できるはがき懸賞のことです。主に、簡単なクイズに答えたり、アンケートに答えたりするだけで応募できます。
応募の際に、商品を購入する必要のないことが、クローズド懸賞との違いです。金銭的な取引なく、懸賞に応募できるため、景品表示法の対象となりません。
景品表示法とは、消費者を保護するための法律です。金銭的取引によって、消費者へ景品を提供するときに大きくかかわります。
オープン懸賞は、景品表示法の対象外のため、景品の上限金額がありません。高額な景品がはがき懸賞の対象となることもあり、消費者にとってはメリットです。応募条件を緩くすることで、商品のプロモーションにつながるため、企業にとってもメリットがあります。
一方応募条件が簡単なことから、応募者数が多く、競争率の高くなることがデメリットです。
クローズド懸賞とは、商品の購入や来店などの応募条件のある懸賞です。商品のバーコードや、シールを集めて応募したり、商品の購入金額に条件があったりします。懸賞に応募するときに金銭的取引が発生するため、景品表示法の対象となり、景品の上限金額に決まりがあります。
応募条件がオープン懸賞よりも難しいことから、応募者数が比較的少なく、当選を狙いやすいはがき懸賞です。
「はがき懸賞の宛名に御中をつけるべきか?」など、はがきの書き方に迷うかもしれません。普通の手紙とは異なり、はがき懸賞は別のルールがあるのでは、と思うかもしれませんが、基本的には手紙のマナーを守っていれば問題ないでしょう。
ここでは、はがき懸賞の敬称や正しい書き方について解説します。
はがき懸賞に限らず、宛名の敬称を「御中」にすることが手紙のマナーです。
御中は、個人宛の手紙ではなく、企業や団体に郵便物を送るときの敬称として使用します。メールでいう「担当者様」にあたる意味合いです。マナーとして、はがき懸賞でも宛名に御中を付けます。
しかし、御中を付け忘れてしまったとしても、当選確率が下がるとは言い切れません。なぜなら、応募者数の多いはがき懸賞では、1枚1枚「御中」を書いているかの確認は、していないことが多いからです。
「御中」と書き換えていることを確認する場合もありますので、はがき懸賞に応募するときは、必ず敬称を書きましょう。すでに宛名の書かれたはがきを使用する場合は、「宛」「行」などの敬称を二重線で消し、横に「御中」と記載します。
はがき懸賞に応募する際は、記載内容に漏れや間違いがないかを確認しましょう。
住所や名前などの連絡先はもちろん、アンケートなどの回答を求められているときは、きちんと漏れがないかをチェックします。内容に漏れや間違いがある場合は、当選しても商品が届かない可能性があります。
また、アンケートの回答などを書いていないと、抽選からはじかれるリスクがあることを、理解しておきましょう。せっかく応募するのですから、抽選対象にならなくては意味がありません。必須事項でなくても空欄は避け、すべての枠を埋めて応募しましょう。
はがき懸賞に応募するときは、郵便切手や応募券をきちんと、テープやのりで貼り付けます。郵送中に剥がれたり、破れたりすると、抽選の対象外となってしまうからです。
ここでは、郵便切手と応募券(シール・レシート)の貼り方について、詳しく説明します。とくにレシートの貼り方を知らないと、応募が無駄になってしまう可能性があるため必見です。
はがき懸賞に郵便切手は、応募先や差出人の住所・指名に重ならないように貼り付けましょう。先に応募先を記入するときは、切手のスペースを残しておくよう気を付けます。
郵便切手には、のりや水で貼りつける通常の切手のほかに、特殊切手と呼ばれるシールタイプもあります。はがき懸賞では、剝がれにくいシールタイプの郵便切手がおすすめです。
通常の切手を貼るときは郵送中に剥がれないよう、水ではなくのりを使い、切手の端までのり付けしましょう。
応募券は、透明のテープを使って、剥がれないようにはがきに貼り付けます。その際、通常の細いテープではなく、幅の広い透明テープを使うと、テープの境目がなくなって綺麗に貼れます。テープがしわになると、文字の見えにくくなることがあるため、空気が入らないようにしましょう。
応募券がシールになっているタイプのはがき懸賞でも、上からさらに透明のテープを貼ります。応募シールを商品から剥がした際に、シールの粘着力が弱くなっている可能性があるからです。はがきの郵送中に、応募シールが剥がれてしまったり、破れてしまったりするリスクを減らすために、テープで貼るとよいでしょう。
レシートをはがきに貼る際は、レシートの文字に、テープがかからないように注意します。感熱紙タイプのレシートは、湿気や光によって文字の消える恐れがあります。とくにテープは要注意で、テープの粘着剤によってレシートの文字が消えやすくなるため、レシートの文字に被らないようにテープを貼るか、のりではがきに貼りましょう。
文字が消えてしまったレシートは、懸賞の対象外となるため、はがき懸賞ではレシートの取り扱いにはとくに注意します。
のりを使うときは、レシートの端までしっかりとのりを付け、剥がれないようにしましょう。
前述のはがき懸賞の書き方や、切手・応募券の貼り方は、懸賞の基本です。
懸賞で当たるためには、ほかの人とはがきの差別化が必要になります。差別化といっても、特別にデコレーションする必要はなく、「必要事項を漏れなく綺麗な字で記入する」といった基本的なことが重要です。
ここでは、はがき懸賞に当たりやすくなる、6つのコツについて解説します。
はがき懸賞では、丁寧な字で書くことが大切です。
綺麗に書くのは当たり前、と思われるかもしれませんが、雑に記入する人がいるのも事実。そんな競争相手に差をつけるためには、応募先の担当者が読みやすいように配慮していると、好感を持ってももらえます。
字が達筆である必要はなく、見やすく大きな文字で、丁寧に書くことがポイントです。文字が潰れていたり、小さくて読みにくかったりするはがきは、はがき懸賞ではマイナスとなるケースがあります。
はがきを投函する前は、必要事項を漏れなく記入したかを確認しましょう。
住所や氏名などの記入漏れがあると、当選の連絡ができないため、はがきが無効となってしまいます。また、アンケートやコメント欄もすべて埋めましょう。懸賞を主催する企業・団体は、商品や企業のイメージを知りたいと思っています。好印象を持ってもらうためにも、アンケートやコメントが任意でも、しっかりと記入すると当たりやすくなると言われています。
「ここは後回しにしよう」と、飛ばした記入欄が空欄のままになっているなど、ミスはつきものです。最後の確認も怠らず、当選確率を上げましょう。
はがき懸賞のなかには、専用はがきが用意されているものもあります。専用はがきがある場合、応募者ははがきを自分で用意する必要がないため、応募のハードルが下がると考えられています。そのため、専用はがきのない懸賞に応募するのも、当たりやすくなるポイントです。
クローズド懸賞に応募するときは、応募期間が短いものに応募すると、当たりやすくなるかもしれません。
期間が長ければ長くなるほど、応募に必要な条件を達成しやすくなるため、応募者が多くなるというデメリットがあります。自分自身が応募しやすい反面、ほかの応募者も同様に、応募しやすくなるのです。
はがき懸賞では、「締め切りぎりぎりで投函したほうがよい」と、言われることもあります。たしかに、届いたはがきを順に積み上げて、上から選ぶケースもあります。
しかし、期日まで待とうと思うと、投函を忘れてしまったり、消印が無効になってしまったりすることもあるでしょう。せっかくの当選チャンスを、棒に振らないためにも、はがきを記入後は早めに投函するのがおすすめです。
なかには、締め切りを期日より前倒しにして、抽選を実施するケースもあるため、期限ぎりぎりはリスクの高い方法であるとも考えられます。
懸賞のはがきは、イラストを描いたり、シールでデコレーションしたりすると、当たりやすくなると聞いたことがあるかもしれません。
はがき懸賞のなかには、デコレーションが有利に働くこともありますが、最も重要なのは、「読みやすい字で書いていること」と「必要事項を漏れなく書いていること」です。この2つを守ってはじめて、デコレーションが活きることを忘れてはいけません。
はがきをデコレーションするときは、記入した文字が読みづらくならないように、はがきの端にシールやマスキングテープを貼ります。目立つように、記載事項欄を蛍光マーカーで囲むのもよいでしょう。
あくまでも、メインは記載事項であることを忘れず、適度なデコレーションを行うと、当たりやすくなります。
せっかくはがきで懸賞に応募するのなら、当選確率を上げたいと思うのは当然です。しかし残念ながら、先述した当たるコツだけでは、当選しにくいパターンもあります。
はがき懸賞では、当選者が多数に及ぶものや、地域限定のクローズドなものもあり、これらは当選確率が高くなると考えられています。
当選者の多い懸賞は、応募者数に対して当選者が多くなるため、当然ながら当選確率は上がるでしょう。しかし同じように、「当選者が多ければ当たるかもしれない」と、あえて大量当選が見込める商品を選択する人もほかにいます。結果的に、競争率が高くなってしまうケースもあるでしょう。
そこでおすすめしたいのが、より応募者の少ない地域限定のはがき懸賞です。
とくに応募条件の厳しいクローズド懸賞では、競争率が下がるため、穴場と言われています。応募者の限られる地域限定のはがき懸賞で、なおかつ購入条件が加わると、応募者はおのずと減るでしょう。
地域限定のはがき懸賞は、在住する地域のスーパーマーケットや、企業などが主催となって実施されます。地域の飲食店や食料品店に行った際には、懸賞を行っていないかを確認してみましょう。
また金券や旅行券など、使用できる地域が限定されているはがき懸賞も、穴場です。遠方の人は応募しにくく、競争率の低いケースが多いとされています。
はがき懸賞を書くときは、次の点に注意しましょう。
抽選の対象外とならないように、万全の準備ではがきを投函することが基本です。とくに、レシートを貼付するときは、感熱紙の文字が消えないようにのりを使うとよいでしょう。
また、はがき懸賞に当たりやすくするコツは、次の6つです。
はがき懸賞での当選確率を上げたいなら、担当者が読みやすい字で書き、応募者の少ない懸賞に応募することがポイントです。クローズド懸賞はおすすめで、とくに地域限定など、応募者が限られたはがき懸賞は穴場と言えるでしょう。