懸賞といえばはがきが主流でしたが、現在ではインターネットやSNS懸賞が増えてきています。
そのため、応募の際にはがきや切手代もかかることがなく、無料で応募できるのに賞品が当たる可能性のある懸賞が増えてきているともいえます。
中には無料で応募するのに賞品がもらえるのを不審に思って、懸賞はしていないという人もいるでしょう。
今回は懸賞に応募することで発生するかもしれないデメリットについて、詳しく解説していきます。
冒頭でも触れた通り、特に応募の条件もなく、誰でも簡単に応募できる懸賞が増えてきています。
当然、応募条件を満たしていれば当選する可能性はあり、費用がかからないのに賞品をもらえる可能性があるのが特徴です。
一見するとデメリットがないように見えるこういった懸賞で考えられるデメリットを解説します。
当たり前すぎて考えることもないと思いますが、当選する前には応募が必要です。
インターネットやSNSの懸賞であれば、応募自体は1分もかからずに完了することもなく、あまり大きなデメリットとはいえません。
しかし、誰でも応募できる懸賞というのは応募数が膨大な数になりやすく、当選数が少ない懸賞の場合は想像以上に当選しづらい懸賞でもあります。
仮に無料で応募できるSNS懸賞が1件2分で済むとして、月に30件応募して60分の時間をかけていたとしましょう。
60分の時間をかけて当選がなければ丸々無駄な時間となってしまう可能性があります。
もちろん、これは他の懸賞にも言えることです。
また応募券を集めるタイプの懸賞や、雑誌についている専用はがきの懸賞であれば、誰でも応募できる懸賞と比較すると応募者が少ない可能性は高いでしょう。
懸賞に応募する際は、たとえ無料で簡単に応募できるとしてもあまり当選が期待できない懸賞や、特別欲しい訳でもない懸賞への応募は避けた方が良いかもしれません。
応募券を集めて応募する懸賞は、誰でも応募できる懸賞と比較すれば応募者が少ないのは事実でしょう。
しかし、応募券を集めるために対象商品を購入しなければいけない場合は、その費用がデメリットともいえます。
普段から使っているものであればデメリットにはなりえませんが、応募のためにわざわざ購入している場合は、当選しなかった際に費用だけがかさむ結果となってしまいます。
無理のない範囲で応募できる懸賞だけに絞って応募してみましょう。
応募にかける時間や費用が無駄になってしまうことは、抽選という性質上、仕方がないことでもあります。
懸賞で起きる具体的なデメリットとしては、個人情報の漏洩が一番大きな問題です。
懸賞へ応募する際には、当選後の連絡や賞品を贈るために氏名や住所などの個人情報が必須です。
しかし、懸賞に応募して以降、迷惑メールや広告メールが多くなったという報告も寄せられています。
基本的には個人情報保護のルールをしっかりと守っている企業がほとんどですが、中には得た個人情報を悪用している場合もあるようです。
応募の際には、このようなデメリットがあることも考慮しておきましょう。
懸賞に応募する際のデメリットはいくつかありますが、対処可能なものも少なくありません。
主な対象方法5つを紹介していきます。
応募にかかる時間も、ある意味では懸賞にかかるコストといえます。
そのコストを少しでも抑えることで、デメリットを軽減することが可能です。
SNSの懸賞であれば、1分もかからず応募できるものもあるのでうまく活用しましょう。
しかし、手間のかからない簡単な懸賞ほど応募者が多く、当選確率は下がる傾向にあるという点だけは覚えておきましょう。
どれだけ手間をかけずに応募できるかというのは効率面で重要ですが、ほとんどの人は応募することが目的ではなく、当選して賞品をもらうことが目的です。
多少手間がかかったとしても、当選確率が高そうな懸賞に絞って応募するというのも一つの手段といえます。
SNSや新聞などで広告がでている懸賞は多くの人の目に触れており、簡単に応募できるものであれば数万から数十万人の応募があっても不思議ではありません。
そういった懸賞よりも、特定の店舗や商店街限定の懸賞や、会員限定となっている懸賞に応募した方が当選確率という意味では高くなることが期待できます。
懸賞の中には応募券が必要な懸賞や、対象商品を購入したレシート画像を送付して応募する懸賞もあります。
商品購入と紐づけて応募の条件としている懸賞はクローズド懸賞と呼ばれ、多く開催されています。
誰でも応募できる懸賞と比較すると、商品を購入しなければならないという敷居の高さもあり、格段に応募者数が少なくなるのが特徴です。
当選確率も高まっていることが考えられますが、そのために商品をわざわざ購入して、結果として当選しなかった場合は、その分だけ損しているともいえます。
普段から使用しているものや、購入している商品にキャンペーンでついてくる応募券などであればほとんどデメリットがないともいえるので、どうしても欲しい賞品がある場合などを除いて、無理のない範囲での応募に収めておいた方が良いでしょう。
懸賞の規約を確認すると、個人情報の利用についてや、情報漏洩が発生した場合の責任について記載されています。
ほとんどの場合、情報漏洩については責任を負わない旨が記載されています。
SNSや公式サイトなどのインターネットでは様々な情報漏洩の可能性が考えられることもあり、これは懸賞を主催している企業の管理が届かない場所での漏洩に関してとしての規約です。
個人情報取り扱いについては別に記載されており、あくまで当該キャンペーンの連絡や、個人を特定しない統計情報としてのみの利用とする旨を記載している企業が多い傾向にあります。
細かく読み解いていくと、当然ではありますが主催側に損害が出ないような規約であることが一般的です。
しかし、これは懸賞に限ったものではありません。
一方で、個人情報に関しては徹底して管理されているのが一般的でもあり、よく名前を見るような企業であれば漏洩の心配はほとんどないでしょう。
日常的に名前を聞くような企業であっても、個人情報の流出をしてしまうことがあります。
そのため、できる限りの対策をした上で応募することでデメリットを回避できるようにしておきましょう。
懸賞に応募する際には氏名や電話番号、他には住所などが必須になって居ることが多いです。
そのため、必須記載事項を記入しなければ無効な応募です。
しかし、中には必須ではないものの記入欄が用意されている懸賞も存在します。
そういった懸賞であれば必須事項以外の個人情報を極力記入しないという方法を採ることができます。
またTwitterなどのSNSの場合は、応募の時点で個人情報を入力する必要がないケースもあります。
当然当選した場合は賞品発送などのために必要になりますが、当選しなかった場合に得るものがないのに個人情報を送ってしまうというデメリットを回避可能です。
心配な人はこのようなタイプの懸賞を中心に応募するのがおすすめです。
数ある懸賞の中には、聞いたこともないような企業が行っている懸賞も存在します。
中には詐欺行為を行うために作られたような書類上だけの企業も存在し、そういった企業が個人情報を悪用している可能性があります。
豪華な賞品が簡単に当たるなどの広告を展開している場合は要注意です。
基本的には名前を聞いたことがある企業や商品に関する懸賞に絞って応募するのが無難です。
中には、実在する大企業を装って偽のキャンペーンを展開して個人情報を得ていたというケースも存在します。
少しでも怪しいと思ったら、企業公式サイトや公式アカウントなどで確認してみましょう。
インターネットを使用した懸賞の場合、連絡手段としてeメールアドレスを記入するのが一般的です。
この場合当選通知などもこのeメールアドレスに連絡されます。
個人情報の中にはeメールアドレスも含まれており、自分の個人情報が流出することで迷惑メールや広告メールが多くなる可能性があります。
そのため、私用で使っているeメールアドレスと、懸賞用のeメールアドレスを別に用意しておくことである程度はリスクヘッジが可能です。
懸賞専用のeメールアドレスであれば、当選通知か応募した懸賞主催企業の広告が届く程度しかありえません。
自分で応募した懸賞の当選通知以外の怪しいメールは、すべて処分してしまって問題ないでしょう。
残念ながら懸賞の中には実際に賞品を送る気がなく、詐欺などの目的で開催されているものがあります。
多くの懸賞はそういった目的ではないのですが、様々な懸賞に応募していると、知らぬ間に巻き込まれていたというケースもあります。
どのような手口があるのかと、そういった懸賞に巻き込まれないための回避方法を確認しておきましょう。
一番多いのが、ある日突然「あなたは〇〇に当選しました!」というメールなどが届くパターンです。
手口によって多少違いますが、大筋としては当選した賞品を受け取るために指定されたURLで住所やクレジットカードの番号を入力して欲しいというものや、賞品を受け取るための送料など数千円を先に振り込んで欲しいなどというものです。
応募もしていない懸賞に当たる時点でおかしいのですが、間違えだとしても自分が得できるチャンスと思って騙されてしまうという被害が後を絶ちません。
対策として、覚えのない当選通知などは一切無視しましょう。
逆に、自分が応募した懸賞やその主催会社などをメモして管理しておくことで不審なメールなどに釣られる可能性は低くなります。
ある日突然、覚えのない荷物が送りつけられ「あなたは〇〇に当選したので賞品をお送りします。恐れ入りますが賞品送料として〇円をお支払いください」などという手紙が同封されているパターンです。
送り返したくても送り主が不明であったり、すでに箱を開けてしまったから送料くらいは払わなければいけないと思って支払いに応じさせる手口です。
また、同じように賞品が送られてきても金銭を要求される訳ではなく、「確認のため指定されたURLで住所氏名や電話番号などを入力してください」という手紙が同封されているパターンもあります。
金銭を要求されていないため、それくらいなら良いかと思って入力してしまったり、そのURLが原因でウィルス感染するなどといった被害が出ます。
いくら住所や氏名があっていても、不審な荷物は受け取らないようにしましょう。
また受け取ってしまったり、開けてしまっても、詐欺かもしれないと思ったときはすぐに警察や消費者センターに相談しましょう。
またクレジットカード情報などを入力してしまった場合は、カード会社のコールセンターへの連絡も必須です。
SNSで知り合いから「知り合い5人を招待すれば必ず賞品がもらえる」などというキャンペーンのメッセージが届くというケースがあります。
知り合いからのメッセージだからと思ってメッセージにあるサイトを訪れてみると、簡単なゲームをして、クリアすれば賞品がもらえるなどという内容です。
実際には必ずクリアできるようになっているゲームで、クリアすると賞品をもらうために指定の番号に電話をして指示を聞くようにという案内がでます。
この電話が実は高額なレートの国際電話になっており、国際電話を誰かに使用させることで手数料を得られるような仕組みを利用して、詐欺グループは収益を得るという手口です。
後日高額な電話料金を請求されてしまい、もちろん賞品は届かないという詐欺がありました。
基本的には怪しい懸賞には手を出さないのが鉄則です。
例え知り合いからの紹介であっても、不審と思ったら避けましょう。
また、このような詐欺の手口では、実在する企業の名前を騙って行われるものも少なくありません。
おかしいと思ったらその企業の公式サイトで該当するキャンペーンがあるかどうか確認してみましょう。
今回は懸賞に応募することで発生しうるデメリットと、その回避方法などについて詳しく解説しました。
手軽に応募できる懸賞であっても、当たらなければ手間をかけた時間だけが蓄積してしまうため、ある程度狙いを絞って応募した方が良いでしょう。
個人情報に関しては、当選した際の賞品発送には住所や氏名が必須なため、どうしても応募には必要な情報です。
ある程度のリスクを把握した上で、できるだけリスクを回避しつつの応募を心がけましょう。
また懸賞が詐欺の手口として使用されてしまっている場合もあるので、応募の際には充分な注意も必要です。